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PROJECT STORY IKKのチャレンジ

花嫁の“最幸の日”を彩る運命の一着を 花嫁の“最幸の日”を彩る運命の一着を
全国16都市に18店舗展開するIKKの衣裳部門として各店舗に衣裳室を併設。
ウェディングドレスやカラードレスを中心に
国内外の有名ブランドを一堂に揃えるVieux Paris(ヴュパリ)では、
特別な商品開発チームを結成し、自社オリジナルドレスを生み出している。
多くの花嫁から支持を獲得、高い人気を誇るドレスを発信する
商品開発チームの妥協を許さないものづくりの舞台裏に密着!
KEY PERSONS
木村 照美
木村 照美
木村 照美
スタイリストチーフ。2006年入社。自らが企画提案し、商品開発チームを立ち上げた。ドレスを愛する気持ちが誰よりも強く、より一層華やかで素敵なドレスをお客様に提供したいという想いからオリジナルドレスづくりに携わり、数多くのドレスを製作。現在、チームを率いるリーダー的存在として活躍している。
小西 真裕美
小西 真裕美
小西 真裕美
スタイリストリーダー。2013年入社。社会学部を卒業後、服飾に関する知識ゼロから衣装部門へ。入社1年目、ドレスのデザイン画が社内コンクールで入賞、ドレス完成後稼働率NO.1に輝いた実績が認められ、入社3年目で憧れの商品開発チームへ。現場の第一線で活躍しながら、最新のトレンドを抑えた衣裳を発信し続けている。
CHAPTER 01 使命は、花嫁の運命の一着をつくること。 CHAPTER 01 使命は、花嫁の運命の一着をつくること。

結婚式の準備を進める中でもウェディングドレスの存在は取り分け大きく、花嫁の“最幸の一日”を演出する最も重要なアイテムといっても過言でない。人生最大の晴れの日だからこそ、お気に入りのドレスを纏い、全てにおいてパーフェクトな姿でいたい―。そんな花嫁の願望を叶えるべく、IKKでは2005年から自社オリジナルドレスづくりを開始した。

「私が入社した時には、既にオリジナルドレスが存在していました。新婦様に『真新しいドレスを着せたい』という新郎様の言葉を受けてドレスが生まれたと聞き、お客様の気持ちをカタチにするIKKの姿勢が素敵だと思いました。また、ドレスの完成度の高さに感心した私は、素敵なドレスをもっと多くの人に見て欲しいと思うようになりました」

と語るのは、商品開発チーム創設者として活躍し、現在は全体のまとめ役を担う木村だ。路面の衣裳店に勤めた経験を持つ彼女は、式場内に衣裳室があるIKKなら当日をより具体的にイメージした衣裳選びができるだろうと入社を決めた。

「数多くのドレスを知る私だからこそ、何か力を発揮できるのではと考えていました。そんな私の気持ちを汲んでくれた上司の協力もあり商品開発チームが誕生することに。いろいろな地域の要望を取り入れようと各地からメンバーが集結しました」

九州や北陸から選抜されたメンバーが集まり、各店舗のスタッフから現場の意見を吸い上げながらのオリジナルドレスづくりがスタート。チームの使命はもちろん、花嫁の運命の一着をつくることだ。

「当初は、それぞれのメンバーに素材や配色の組み合わせで好みがあり、意見をまとめることが難しかったですね。胸元の高さやウエストの位置がほんの少し変わるだけで、全体の印象が大きく変わります。メーカーから仕上がってきたサンプルを囲んでは、悩みながら模索する毎日でした」

ウエディングドレスとカラードレスの新作発表は、春夏と秋冬の年2回。デザイン画からオリジナルドレスを完成させるまで、約半年間またはそれ以上の時間を費やし、メーカーとのやり取りを重ねるなど、実に多くの時間と手間を必要とする。

「 例えば、“ボリューム感”といっても、私が思うボリュームと相手が思うボリュームは違います。ニュアンスを言葉で伝えるのはとても難しいこと。互いが納得できるように、目に見えるように表現していくなど、実際にサンプルを見ながら細かな部分を丁寧に伝え、改良を重ねることが大事だと感じています」

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CHAPTER 02 360度、何処から見ても完璧なドレスへ。 CHAPTER 02 360度、何処から見ても完璧なドレスへ。

IKKでは、スタッフ全員参加型のドレスづくりに着手している。社内で募ったデザイン画の中から、商品開発チームで新作ドレスのベースとなるデザイン画を選定。そのデザイン画をもとに、社内やメーカーサイドと打ち合わせを重ね、最新のモードやシーズントレンドを意識しつつ、サンプルづくりを進めていく。

「大切にしているのは、花嫁様に『このドレスを着たい!』と思われるドレスづくりです。実在しないドレスをお客様が具体的にイメージすることは難しいと思うので、私たちが代わりにカタチにしていきたいと考えています。私たちが花嫁様に着ていただきたいと思うドレスと、花嫁様が着たいと思うドレスが合致すれば、こんなに嬉しいことはありません」

オリジナルでつくるからこそIKKらしさを表現できるのはもちろん、さまざまなドレスに携わるスタッフの現場目線から湧き出るアイデアをカタチにできるほか、エンドユーザーの花嫁の意見を聞ける立ち位置で取り組めることも大きな強みになるという。

「私たちが届けたいのは、360度何処から見ても完璧なドレスです。細かいですが、ファスナー部分すらもデザインになる継ぎ目のないドレスやクルミボタンの見え方一つにもこだわりたい。より良く見せるための方法やつくり方を妥協することなく追求したいと考えています」

商品開発チームでは、全員が納得しなければ、費やした時間を理由に次に進めることはない。一切の妥協を許さない姿勢はIKKのこだわりそのものだ。

「妥協すれば話がまとまるシチュエーションもありますが、その選択肢はありません。このドレスが新婦様のために未来永劫美しいものであるかどうか―。あと少しで完成というタイミングで白紙に戻すこともあります。ミリ単位でこだわっているから、最後は自信を持ってお届けできていると自負しています」

当然ながらチームのメンバーだけが苦労しているわけではない。社内のスタッフや社外のメーカーなどの協力を得て、花嫁のための運命の一着が仕上がるという。そのドレスに込められた想いは、携わった人全てに共有されており、完成した時の喜びは何倍にも膨れ上がる。

「ドレスが店頭に並び、新婦様が袖を通した瞬間、『このドレスがいい!』と言っていただけたら最高ですね。今後もオリジナルドレスを充実させ、さらに展開していくことで、『IKKのドレスが着たい』、『IKKで結婚式をしたい』というお客様を増やしたいです」

自分たちで手掛けたドレスだからこそ、つくり手の想いを語れるのもオリジナルドレスの強みだ。木村自身、自然と商品説明に熱が入ってしまうと微笑む。

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CHAPTER 03 入社3年目で憧れの商品開発チームへ。 CHAPTER 03 入社3年目で憧れの商品開発チームへ。

商品開発チーム最年少として活躍するのは、入社6年目の小西。服飾の知識も経験も無く入社した彼女は、担当上司や先輩の姿に感化され、その面白みを知り、ドレスをつくる世界にはまっていった。

「自分から情熱を発信するのではなく、淡々と仕事するタイプでありながら、正確で完璧な仕事をする先輩に憧れました。お客様から愛されていて、どんな時も妥協しない姿がとても素敵でした」

高い意識を持ち仕事に取り組む担当上司や周囲の先輩から、IKKのマインドを学んだという小西が興味を持ったのは、商品開発チームだった。

「商品開発チームに所属する担当上司から、自分がデザインしたドレスでお客様に喜んでいただけるなど、感動的な話を聞くうちに興味が湧きました。素材を選んだり、会議に出る担当上司の姿を近くで見ることができ、私もチームに加わりたいと思うようになりました」

まず、小西が取り組んだのは、デザイン画を応募することだった。応募した枚数は年間で約50枚。同期と本屋に通い、最新のトレンドや次のシーズンの流行を調べながらドレスを研究した。

「同期と一緒に『こんなドレスがあったらいいよね!』と盛り上がりながらアイデアを練る時間がとても楽しかったです。描くのは決して上手くありませんが、お客様の想いをカタチにしたいと夢中で描いていました。ドレスを研究することで知識が身につきますし、夢で溢れた時間を過ごしていました」

小西の努力が実を結び、一枚のデザイン画が採用。完成後には、稼働率1位となる快挙を成し遂げた。とはいえ、その成果は一人で出したものではないと小西は言う。

「私のつたないデザイン画を素敵なドレスに仕上げてくれたのは、商品開発チームの先輩方です。また、最終的にドレスを選ぶのはお客様ですが、コーディネーターが魅力を伝えることで、そのドレスが一層輝くと日々の業務から実感しています。私がデザインしたドレスを広めてくれた仲間に感謝しています」

ドレスと向き合う小西の姿勢が評価され、入社3年目で念願の商品開発チームへ。しかしながら、服飾用語も知らなければ、布地に精通しているわけでもない。ハイレベルな先輩たちの経験や知識、考え方がただ眩しく、なぜ自分がここにいるのかと悩んだ時期もあった。そんな小西を救ってくれたのが、先輩からのアドバイスだった。「自分の感性を信じて発言して」という言葉に背中を押され、自分にできることをしようと気持ちを奮い立たせた。

「誰より現場で新婦様の近くにいる私だからこそ、会議でお客様の声をたくさん出そうと心掛けるようになりました。徐々に自分なりの気づきを提案力に変えられたのではと思います」

商品開発チームで3年目を迎える小西がこだわるのも、やはり妥協しないことだという。

「私たちが妥協した瞬間、お客様やスタッフの想いを裏切ってしまうことになるため、最後まで粘り強く取り組みたいです」

チームのこだわりは、若手にも脈々と受け継がれている。

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CHAPTER 04 新ブランド、“La couture(ラクチュール)”誕生。 CHAPTER 04 新ブランド、“La couture(ラクチュール)”誕生。

オリジナルドレスの稼働率は、ウェディングドレス全体の約40%。国内外の人気ブランドを抑え、好実績を生む商品開発チームのものづくりは、次のステージへと踏み出した。

「誇りを持ちオリジナルドレスを提案できるのはもちろん、メンバーから直につくり手の想いを伝えられることで稼働率を伸ばすことができています。商品開発チームの立ち上げから10年以上が経ち、知識やノウハウが蓄積された今、チームが発案する特別なドレスブランドを展開する準備を進めています」

さらなる挑戦に瞳を輝かせる木村がめざすのは、これまで以上に深くドレスづくりに関わる体制づくりだ。

「これまではメーカーさんの力を借りる部分も大きくありましたが、今後は自分たちから海外の見本市に出るなど、素材集めから深く携わりたい。さらに進化していきたいと思っています」

ブランド名は、“La couture (ラクチュール)”に決定した。これまで以上にハイクオリティにこだわるブランドにしたいと意気込む新ブランドは、神戸の新店オープンに合わせてブランドのお披露目と新作ドレスの発表を行う予定だという。

「ホームページでオリジナルドレスをご覧になった花嫁様からお問い合わせいただくことも増えています。今後も衣裳から式場選びにつながるようなドレスを提供していきたいですね。さらに、ファッションショーを企画するなど、新作のアプローチ方法にも工夫したいです」

運命の一着に相応しいドレスをつくるには、日々の勉強や情報収集が必要不可欠だ。商品開発チームのメンバーに共通しているのは、心からドレスが好きで、仕事を愛していること。

「常日頃から新しいものを提案したい、新しいものをつくりたい、こんなものがあればいいのに―という想いをとめどなく持つ人ならチャンスが巡ってくると思います。自分がやりたいと思うことを伝え続ける努力も大切です。諦めずに何度でもチャレンジする気持ちで取り組んで欲しいですね」

木村も小西も新しい風を吹き込む新メンバーを心待ちにしている。新ブランドが目標に掲げるのは、日本全国の花嫁から注目されるドレスづくり。さらには、IKKの世界進出とともにブランド認知を世界中に広めることだ。人生“最幸の日”を迎える花嫁の想いに寄り添いながら、完全オリジナルのドレスを手掛ける究極の喜びが得られる世界がここにある。

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